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池島クライシス vol.3

宿を早めにチェックアウトして島を歩いて回ってみる。
外周4kmくらい。南半分は回っているのであとはそう時間はかからない。



宿の「中央会館」を出るとすぐ周りには消防分署や郵便局や診療所がある。
この島の中枢だったのだろう。

なので盛り場も。
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手前が「雀荘」と「スナック」で奥が「ボーリング場」だったらしい。


     

建物って長い間放置しているとこうやってどんどん植物に侵食されていくのですね。
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写真左の中央の一番高い所が先ほど登ったとこ。標高114mだそう

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なるほどこの島は、港から中央会館のある島の奥の方までずっと登りになっている。
船で一緒になったおじいさんがなにげなく言ったように、島の奥までは登りなのでコミュニティバスなどで行き、あとは下りなのでゆっくり歩きながら見て回ると楽で効率的だ。


 

旧火力発電造水施設・・・昭和41年に日本で初めて設置された、海水を真水に変える装置。

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朽ちてゆく、という美しさ。




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洗濯物やアンテナがある。
便利がいい港近くのアパートには人が住んでるのだろう。




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一匹の猫が鳴きながら足にすり寄ってきた。痩せてるなあ。
悪いね、なんも食べ物持ってないんよ。



IMG_8412.jpg なぜかブキミ・・・



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IMG_8422.jpgここから炭鉱に入ってくのだろうか。
トロッコ道



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もともと港の入り口はふさがっていて”池”だったそう。それが「池島」の由来。
それを発破でボカン、開いて港にしたんだ。と島のおじいさんが教えてくれた。



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石炭船積み機トリンマー

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”ジブローダー” ・・・石炭をベルトコンベアに載せる機械

なにか近未来の生き物のようだ。



そろそろ船の時間なので発着所へ。
誰もいない。戸も閉まっている。嫌な予感、欠航?
戸に鍵は掛かってない。切符を買うのに建物の中へ入っていく。朝弁食べてた窓口のおばさんがびっくりして目をまん丸にして焦っていた。バツが悪いので壁に貼ってあるポスターを見たり時刻を確認したりするふりをしながら、カタカタ、ゴソゴソと弁当箱をしまうのを耳で確認しwひと段落した頃合いを見計らって窓口へ行き欠航してないかを確認、切符を買った。
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荷物を置き、外の自販機で飲み物を買ってるとコミュニティバスが目の前で停まる。中から昨日の親子が降りてきた。
「台風来てるので我々も早めに帰ろうと思って」「仙台に戻ったら車でひとりで大曲の花火行くんですよ」話の流れで仕事を聞くと、小1の息子くんが「おとうさんは家でブラブラしてるのが仕事」と言い放ち、いい仕事だね、と返すとお父さんが「おい余計なこと言うなwまほんとのことなんですけどね。カミさんのスネかじってますw」と。ここで昨日から私の頭の中でおぼろげに現れていたこの人のイメージがはっきりわかった!
『浮浪雲』 
”はぐれぐも”の主人公。粋なヤサ男でものごとにとらわれない自由人。

この人ほんと誰にでも気さくに声を掛けるので、そのアカ抜け感もともと東北の方ではないですよね?と尋ねるとやはりこちら九州のご出身だそうだ。
一緒の船で佐世保へ向かう。乗客は我々だけ。
船内で何度も「ほんとに五島行くの?」と尋ねられる。「やめた方いいんじゃない?台風で帰って来れないかもよ」と。ま、そん時はそん時でとりあえずは行ってみます。と言うと「いいなそういう考え方好きだな〜w」と。私は逆にさすが浮浪雲さんだと思ったw小1の息子くんが小慣れてきて私のからだをぺたぺた触るようになると「こら人のからだを気安く触るんじゃない、触っていいのは若いおネエちゃんの体だけだ」と正論のような正論ではないような名言を小1の我が息子に言い放つ。さすが浮浪雲さんだ。
佐世保に到着。
自分はこのまま30分後に出航する『五島福江港』行きに乗り直す
「もしかしたら仙台のどこかでばったり逢うかもしれませんね、その時はこの後の五島での武勇伝ぜひ聞かせてくださいね」と。おしゃれなこと言うな〜さすが浮浪雲さんだ、とここでもまた感心w

二人と固い握手をして別れた。



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池島は最盛期には周囲4kmの島に約8,000人が住んでいて学校には1,200人もの子供がいたそうです。今は人口100人あまり、あの広い学校には小学生が2人だけ。
島を歩いて見たかぎり田畑など農作物を作っている気配はなく、港はあるが漁業などをしている気配もない。宿泊施設1、食堂1、貸自転車屋1、銭湯1、炭鉱体験ツアーもしているが特別観光に力をいれてる訳でもなさそう。。。
2001年の炭鉱閉山以来産業を失い、何も生産しなくなった島。自然に朽ち果てていくのを待つ島。時が止まった島。
ここは現代の日本なのかと隔世感すらありました
海がきれいで景色がすごくて、とてもテンション上がるのだけれども、周りの廃墟から漂う悲壮感と入り混じりなんとも複雑な感情になってしまう。
怖いとか不気味とかそういうオカルト的なものでは全然なく、
なにか懐かしいような寂しいような、そんな、、、非日常的で、不思議な島でした。

そうは言っても、
廃墟好きや写真好きにはたまらない島でしょう。猫好きにも。
海、雲、空、とても絵になる。島の人に夕日が見える場所や朝日が見える場所を聞くと決まって返ってくる答えは同じ「どこでも」。
自転車やバイクで回るのにいい島とも聞きますが周囲4kmで中に入ってもそうたいした距離はないのでおそらくもの足りないのではないでしょうか?


やはりこの島はヘッドフォンを外してゆっくり歩いて回るのがおすすめです。
デカダンな雰囲気を味わいながら・・・・



あ、ゴスロリさんにもいいかもですねw


(T)




  1. 2018.09.03(月) _22:33:00
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