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高野山編 vol.2<紀伊半島一周旅>
翌朝目を覚ますと、厚手の綿布団に首まですっぽりくるまって寝ていた。
やはり標高800~900mの山なので昼は30°超えでも夜は冷え込むのだろう。
早起きをして散策に。
F君はわざわざロードバイクを輪行して持って来てるので ”インスタ映え” するところを探しに自転車を組み立て首から一眼をぶら下げ走り去って行った。
そういえば最近自転車ってぜんぜん乗ってない。
以前はマウンテンバイクでシュラフとテントを背負い伊豆七島はすべて行き、佐渡ヶ島にも行った。バックパッカーで沖縄の9つの離島や屋久島やタイなどひとり旅した。
「車で行くのは ”旅” じゃない!」
なんのこだわりかイキってそんなこと言ってた時もあった。
今は車で旅してるw
淡路島一周、能登半島一周、瀬戸内一周、そして今回の紀伊半島一周、なぜかF君とは ”一周シリーズ” が続いてる。
高野山の町並みをゆっくり歩いてみる。
まだ朝5時過ぎ。まったく誰もいない。
こういうところはてっきり朝もみんな早いものだと思っていたが・・・・
気持ち良い。
昨夜は真っ暗で何も見えなかった「奥の院」へもう一度行ってみる。
高い杉の木立に囲まれているせいもあるが「奥の院」はピリッと空気感が変わる!
奥の院は入り口から「一の橋」「中の橋」「御廟の橋」「弘法大師御廟」となっている。
とりあえず地元仙台藩の伊達政宗公のお墓だけでも見ておこう。
政宗公は一の橋〜中の橋までの間にあるらしい。
ところがところが、
政宗公の墓にたどり着くまでに大物がゴロゴロおりました。
その他にも写真は撮らなかったが、
上杉謙信・景勝、
井伊直弼、
加賀・前田家、
薩摩・島津家、
そして三連発!
あまり歴史に詳しい方ではないがこのたくさんある墓石・石塔から知ってる武将の名前を探し出すのが楽しくなってきた。半分も来ていないのにこの大物続々っぷり。
中の橋を渡った先には豊臣家や信長などの墓もある。
信長?・・・って確か高野山を焼き討ちしようとしてませんでしたっけ?
そういう人でも祀ってあげるって高野山、こころが広い。
また信長と明智光秀が同じところにいる、って言うのも面白い。
今回は朝行の時間が迫っているので後ろ髪を引かれる思いで引き返しましたが、チャンスがあれば音声ガイドでも聞きながら1日かけてゆっくり回ってみたいものです。
宿坊に戻り、朝行の行われる本堂へ。
もうすでに多くの外人さんが床に座ってる。
お坊さんが読経している間に端から順番にご焼香をしていくのだがなんせ9割方外人さん。
一番端に居た方がたまたま年配の日本人の男性だったので一番最初にやるその方が基準になる。つまり外人さんはおそらく一番最初にやったその人の”真似事”をしていくわけです。伝言ゲームのようにだんだんずれてゆきちょっと面白かったかも。正直、香を食べる人とか出てくるのではないかとワクワク、いやヒヤヒヤしていましたw
そんな邪心だらけの朝行を終え、場所を移動しての
"護摩焚き”
炎と太鼓とお経。
きもちが高揚する。トランス状態になりますw
部屋に戻ると朝食が用意されていた。
お坊さんが着ていたTシャツがカッコよかったので購入。
そして宿坊をチェックアウト。

色即是空・空即是色、ありがと〜!
高野山をあとにした。
(T)