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映画『フリー・ソロ』

前から見たかった映画をAmazonPrimeでレンタル。


舞台となるのはアメリカ・ヨセミテ国立公園にある巨大な花崗岩の断崖 ”エル・キャピタン”

はて?行ったこともないのに見覚えがある?
しかも一度や二度みただけというわけではなくかなり親近感あるなと思ってたら、ずっと使ってるMacのいくつか前のOSで通称 "El Capitan”や "Yosemite" というのがあり,その時のDeskTop壁紙がこの巨大岩の写真でした
Yosemite.jpg El Capitan


ちなみに ”フリーソロ” とは
命綱などの安全器具を一切使わずに身体ひとつで断崖絶壁を登る究極のクライミングのこと

高さ約975mのエル・キャピタンをフリーソロで登った人は未だいません。


それに挑む世界的なクライマー「アレックス・オノルド」を追ったドキュメンタリー映画です。

free_soio.jpg



ひゃあー、それにしても映像怖すぎ。
違う意味で怖すぎです。

難関のポイントにチャレンジするときはもう〜ハラハラドキドキ。
素人ながらに、その体勢で大丈夫か?
それじゃ落ちちゃうんじゃないか?
とか、スリルあり過ぎてもうまともに見れない。
精神衛生上よろしくない。

free_solo3.jpg


こういうのって行き当たりばったりに突然登りだすのかと思っていたらさすがにんな訳はなく、そのルートを何ヶ月もかけ何度も何度もロープをつけ登り、手の置き場足の位置体の使い方を探りだしチョークでマークし、反復練習し、イメトレをし、万全な準備をする。

そりゃあ命が懸かってますもんね。 ”正確な地図” が必要ですね。


このオノルドさん、おもしろいのは、
練習でも一度も落ちたことがなかったのに彼女ができてから2度も落ちて怪我をし、協力的で献身的な彼女なのに別れようか迷ってたり、

今までの車暮らしから彼女と暮らすための家を買ったとき、
(ちなみに講演会で学生から収入は?と聞かれ、そこそこ成功した歯医者くらい、と答えていた)
「みんな幸福を求めるけど幸福の先になにがある?なにもないじゃないか?だったら僕はチャレンジし続けたい。生きてる実感が欲しいんだ」と。
幸せなんか求めない、と。なかなか斬新w。いろんな考えの人がいる。
こちらから見ると逆にそこに何がある?とも思ってしまうがw
でもこの人は生か死かギリのところで苦しい思いをして打ち勝つことに充足感、幸福感を得てるんだろう。
人とは違うけどそこに ”幸福感” を求めてるとこは同じなのかな〜と。

彼女から命を懸けてまで登る意味を問われ
「長生きする義務があるならこんなことはやらない」
「あなたには長生きする義務はないの?」との問いに、
「僕にはない」と言い切る。

なににつけても優先順位の一番は岩登りなんだろう。



ある学者がオノルドの脳はどうなってるのかと医学的な検査をした。

するとふつう恐怖などを感じると活動する、脳の "扁桃体” という部分が活動しておらず、全く恐怖を感じてない、ということが分かった。

これは後天的に何度も”恐怖” 体験することにより克服されたと考えられているらしい。


free_solo4.jpg


だからか普段のオノルドは穏やかで感情をあらわにすることもない。
常に物事に動じず平常心を保っている。
そういう人にわたしもなりたいw・・・・

でもそうでないといざという時パニックになりますしね。
映画の中でも登ってる場面で、突然岩陰に潜んでいた鳥の大群が頭のすぐ上をバーッと大きな音で飛び立ってゆき、見てるこっちがびっくりしましたがオノルドは全然平気な様子で淡々と登ってました。

それにしても見ていて思うのは、人間てこんなこともできるのなだあということ。
ある意味、オリンピック選手はミスをすればメダルを取り損ねるだけだけど、
フリーソロはたった一つの小さなミスで滑落=死。
ミスは許されない。
ずっと集中力を切らさず、手の動き、足の動き、体重移動、一挙手一投足を間違ったら即 ”死” ですから。
体と精神面での極限状態がこんな続くことって人が生きてく場面ではほぼありえないのでは?

そして、この大自然の究極状態の中で精神も身体も研ぎ澄まされた人間の姿ってとても美しい!とも感じました。

free_solo2.jpg


ただ残念なことは、フリーソロで有名なクライマーさん達の末路は、たいてい滑落して命を落としてる、ということです。。。。。






実は昔にロッククライミングを少しだけやってたことがあります。
やってたという程やってないのですがw、当時仲の良かった友人がロッククライマーで「やらない」と言ってるのにドライブ行こうよと騙されw、横須賀や秋川渓谷などの岩場に連れてかれパートナーをさせられました。もちろんロープも装備もつけて落ちても安全なように。10m~15mくらいの高さの岩に登ってくのですが毎回登りながら考えていた事は「なんのためにこんなことやってんだろう?」とか「何が楽しいんだろか?」と思いながらやってた記憶がありますw
そのうち登るのではなく、失敗して空中に”宙ぶらりん”になるのが気持ち良く楽しくなってきてそれが目的で本末転倒に登ってた気がしますw
もちろんこんな調子なので上達もしないまま1年もせずにやめたのですが。。


(T)



  1. 2020.09.10(木) _19:34:00
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