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ここから炭鉱に入ってくのだろうか。
五島旅5<ちょこっと長崎編>
長崎の港に着いたのは夜。小雨が降ってる。久々都会に来た感じ。
洒落た港街ですね。


波止場にはおしゃれなお店が連なってます。
でもそこはおっさんなので迷わず居酒屋へ。
おっさんなのでとりあえず "中生" ひとつ。
肉を食べたいと思ったがどっぷり海鮮系の居酒屋だった。
お腹がいっぱいになったところであとは寝床を探さねば。
ここは都会なのでネットカフェ、ビジネスホテル、なんでもある。
でもそこはおっさんなので "サウナ” をチョイスw。
翌朝、街中をぶらぶらしながら港のターミナルへ向かう。
本日『軍艦島ツアー』へ参加。
本当は前日のツアーの予定だったが台風で中止になり自分も島から出られなかった。
一日帰りが伸びたのをいいことにツアーも翌日に予約し直しておいた。


ターミナルに向かう途中かなり風が強いので、これ本当に船出るのかな?と思いつつ、風が強いと揺れて船酔いしそうなのでお腹に何か入れておかなければと思い、通り過ぎて来たコンビニへ戻ってサラダとパンとコーヒーを買う。
ターミナルに入ると人だかりが目に入る。
軍艦島ツアーの窓口の前。怒号。「沈ねや、クソ会社。こっちは熊本から来とんや!」
どうやら中止らしい。
こっちは仙台からきてますけどね、w
前日、中止になった時はちゃんとメールでお知らせが来たり、HP上で朝7:30 まで告知されていた。今日の朝にどちらもチェックして来たが何もないのでてっきり今の今まで自分も出航するものだと思っていた。風が強くなってきたので急遽中止を決めたのだろう。
念のため窓口で確認すると、強風のため欠航、と。
次回の割引券と軍艦島のポストカードをくれた。
「軍艦島クルーズ」を行ってる他3社も午前の便はどこもみな欠航のようだ。
軍艦島は規制されており個人では行くことができない。
なので認可を受けている4〜5社のツアーやクルーズ船に申し込んで行くしか方法はない。
もともと軍艦島のワードに引っかかって長崎に行こうと思ったのだが、規制で島を自由に見れないと分かりテンションも下がり自分の中での優先順位が今回最後になってしまった。
なのでもしかしたら台風とぶつかるかもしれない最終日にしたのも、最悪行けなくなることも想定してのことだった。
でも改めてGoogleのストリートビューで見るとゾクゾクします。
軍艦島。
デカダンスな匂いがプンプン。
いずれは行ってみたいですね。
自分もおそらく廃墟マニアの ”気” があるのだと思いますw。
軍艦島ツアーが中止になって時間が空いてしまった。
帰りの飛行機までの時間は2〜3時間。 「しか」 ととるか 「も」ととるか?
とりあえず長崎というと、、、思いつくのは、
「眼鏡橋」・・「平和公園」・・「オランダ坂」・・以上。
思いつくところに行くだけ行ってみよう。窓口で観光マップをもらう。方向音痴だった。見てもわからん。Googleでナビってもらおう。ナビつけっ放しだとバッテリーなくなるのにビビるが今回はモバイルバッテリーという味方がいるので怖くない。この時、数人の知人友人から「台風大丈夫?」メールがなぜか固まって来た。なんで今?と思いつつ返信などをしてたらやばいやばい時間ないのに。
港を出る頃には皮肉にも晴れ間が出て来た。
「眼鏡橋」まで歩いてみる。15分から20分くらいだろうか。
お、♪カステラ一番電話は二番〜の『文明堂』!
<眼鏡橋>
正面から見たり、


逆から見たり、


横から見たり、渡ってみたり、
下から見たり。。。眼鏡橋を堪能。
お次はオランダ坂へ向かう。
歩きだと20〜30分位かかりそうだ。
暑いし、さっきから見かける路面電車にも乗ってみたい。
料金は一律150円らしい。
<オランダ坂>
けっこうな急勾配。
山の斜面にびっしりお家が建ってる。


甲子園によく出てくる「長崎海星高校」があった。
オランダ坂は "がっかりポイント" などと言われることもあるそうだが、
石畳の坂道、異国情緒のする洋館、見える景色も面白い。
なんか雰囲気があってちょいと素敵だと思うのだが・・・。
路面電車から降りてオランダ坂へ向かう途中『グラバー園』という看板があった。
聞いたことある、長崎を代表する観光地であることもなんとなく知ってる。
とりあえず行ってみよう。
車じゃなくてもGoogle先生は表通りではなくこういう裏道を案内してくるのね。
ま楽しいけど。
細い路地を抜けると、
<大浦天主堂>日本最古の教会。 <グラバー園>
ここは今回行った中で一番観光客がいる。ファミリー、カップル、etc・・・
今までが全然人が居ない所ばかりだったので、なんか慣れずに居心地が悪い。
早々に退散。
この坂から見える海の景色がいいですね。
ここから路面電車を乗り継いで「平和公園」へ。
なかなか電車が来ないので、乗り換えの停留所まで歩いた。
「平和公園」はここから長崎駅を通り越して何駅か先。
時間を見るとリミット30〜40分くらいしかなくなっていた。
迷う。がその時間が勿体無い。一か八か行ってみる。
路面電車の停留所は長蛇の列。なんで?外国人の団体さんのようだ。
みんな「長崎駅前」で降りたが、同じくらい人が乗って来た。
大人数の乗り降りで結構時間がかかる。
<平和公園>

頭を垂れて手を合わせる。
もう急いで帰りの路面電車に乗る。数十メートルおきに停留所があるので速度はかなりゆっくり。空港行きのリムジンバスに乗れるかどうか1〜2分の戦い。ネットで調べたダイヤは30分発。
電車を降りたのは31分。遅れててくれー。でも乗り場を知らない。とりあえず駅前のバスプールへ行き空港行きのバス停を探すがない。サラリーマン風の人に聞く「ここから出るとおもいますよ」でも乗り場が見当たらない。近くのお店で聞くと歩道橋を渡った反対側のバスターミナルだという。猛ダッシュ!バスターミナルに着き窓口で聞くと1分後に出るバスがあるという。35分発。助かった。結果的にアプリで調べたダイヤの時間と5分違っていた。ともあれギリギリでなんとか無事乗れた。
高速の出口付近が渋滞してる。
まったくバスが動かなくなってしまった。運転手さんの説明だと、ETCの料金所の出口の何かが故障して使えないらしいとのこと。自分の乗る飛行機の時間まで間に合うだろうか?リムジンバスなのでみんな空港に行く人たちばかり。自分と同じ便に乗る人たちも多いのだろう。ザワついてきた。「こういう場合飛行機って待っててくれるんかな?」「待ってくれんやろ?」という会話が後ろから聞こえてきた。
でもなんとかギリ空港につき搭乗開始してると思い急いでいったら、今度は飛行機が遅れていて逆に待たされたw
飛行機に乗り、関空に到着。
台風19号は五島の脇をすり抜けていったが、台風20号が関西に接近してる。
途中ずっと格安LCCのキャンセル待ちにネットでアクセスしたがまったく取れそうにないので見切りをつけ、大手の航空会社のチケットを買った。
大手航空会社の飛行機は伊丹から出るのでリムジンバスで伊丹へ移動。
伊丹空港から飛行機へ乗り込む。ちゃんと空港内から飛行機へ繋がるボーディングブリッジで。
最近は格安LCCに慣れてたので飛行場へ降り直に乗り込むスタイルだった。
とりあえず大阪まで来てしまえば陸路(新幹線、高速バス・・)でも最悪帰れると思い調べてみたのだが、バスや新幹線の値段よりも今回取ったLCCの航空運賃の方が安かった。
ここ数年毎年LCCには乗っている。LCCの値段は変動するのでそれでも今年取った料金はちょっと高かかったと思ってたのに。やはりこの安さは魅力的ではある。今回取った大手航空会社のチケットはLCCの料金と比べると4倍近い。ただそのぶんLCCの応対やサービスやアフターケアなどは期待できない。それもすべて、この安さだからしょうがない、になってしまうのだろう。
LCCはなんでも自分でやらなきゃだめ、大手は言ったことや足りないことをあちらでやってくれる。さしずめ、なんでも自分でやらせるスパルタママと、わがまま言ってもなんでもやってくれる優しいママ、の違いという感じだろうかw。空港での職員の対応も違った。あと客層も全然違う。大手はマイルが貯まるからかビジネスマンが多い感じ。
久しぶりに大手の航空会社の飛行機に乗って、座席広っ!と思ってしまった。
今まで海外へ行った時の飛行機の座席でも狭くて窮屈だ、としか思ったことがない。もちろんビジネスだとかファーストだとかは乗ったことないので。初めてLCCに乗った時も狭いとは感じたがたしかどこもこんな感じだったなと思っていた。記憶では大手でもどこも狭いという印象しかなかった。
ちなみに往路で乗ったLCCは、私が背もたれにピタ〜っと背中をつけ腰を直角に立てて座っても膝が前の座席に付いていたw。でも今回久々に乗った大手は膝が付かなかった。
思いがけず今更ながらLCCと大手との違いがいろいろ実感できたw
今回は島へ行く都合上、当初の予定では6回ほど船に乗らなければならず、どうしてもその時間を主体に考えなければなりませんでした。気ままなようにみえて実はパズルのように緻密に構成した部分もあるのですw。
でも気楽に自由に動けること、いろんなことを考えながら動くこと、その土地の風景と美味いもの、そしてなんといっても人との出会い。お互いひとりだと声をかけやすいのでしょうね。
♪人間好きになりたいために旅を続けてゆくのでしょう〜♪
人間好きになるのもたいへんだ〜。
久々のひとり旅。
以前は毎年のように行ってたひとり旅。
改めてひとり旅の醍醐味を思い出した、よい旅でした。。。
長々と支離滅裂な文を読んでいただいてありがとうございました m(_ _)m やっと、
<< 完 >> ですw
(T)
五島旅4<アディショナルタイム>
もう飽きてきたとは思いますが私も疲れてきましたw。でも自分の旅の備忘録?としてアウトプットすることにより完結するような気がするので続けます。どうでもいいことをダラダラと自己満足で書き連ねていますので興味のない方はごめんなさい、すっ飛ばして下さい。
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翌朝、階下へ降りてくとすでに鮎川くんはパコパコキーボードを叩いている。
女将さんが毎日焼いてるという自家製のパンと、コーヒーは飲み放題。
パン4枚コーヒー3杯頂く。
鮎川くんはまだ欠航の決まってない夕方の船に賭けるらしい。自分も欠航がまだ決定してない昼の佐世保行きに賭ける。今日欠航が決まってないのはその2便しかない。鮎川くんは夕方までまだ時間があるので電気自動車を借りて急遽、荒川の方まで行ってみるという。
自分も間伏(まぶし)とか半泊(はんどまり)の方へ行ってみたい。
この地域は道も狭くて危ないので行かないで下さい、と昨日レンタカー屋さんに言われたところ。
女将さんに聞いてみると
「私もお客さんには行かないように言ってます。やはりレンタカー屋さんも行くなと言ってるのね」「間伏には移住者が一人だけ住んでいたけど噂でどこか別の所へ行ったと聞いたから今は誰も住んでないと思うけど」すると鮎川くんが「洗濯物干してあったから居ると思いますよ」そう鮎川くんは取材という名目で間伏まで行ってきたらしい。
女将さんも「ほんとはああいう間伏とか半泊とか誰もいない誰もこないところでのんびり暮らしたい」のだという。「私も車は運転するけどバックできないでしょう(そうなんだw)だからなかなかあっちまで行きたくても行けない。でも一度だけ友達の運転で間伏に行ったことがあるの。不運にも対向車が来てしまって運転してる友達は前かがみで両手でハンドルを握って固まってしまい「わたし1ミリも動けないからそっちでどうにかしてくださ〜い」と対向車の相手に叫んでた」という。なるほどそういう人と対向車で出会うとそれは厄介だw。鮎川くんも「確かに道が狭いので所々ある待避所を確認しながら行きました」と。
そういえば荒川で出会ったAさんも荒川に来る前までは、半泊に居た、と言っていた。なるほどだから原チャだったのか!なぜ釣り道具や荷物があるのに原付を借りたのか不思議に思っていた。そうだ道が狭いなら原付で行けば良い。話を聞いてたらますますに行ってみたくなってきた。
女将さんに聞く、ここの近くのレンタカー屋さん原付もありますよね?「あると思うけど間伏まで行く気?Tさん何時の船だっけ?」、13時半です。「無理でしょう!」
撃沈。
やはり時間的に難しいか。逆に昼便の船が早々に欠航決めてくれてたら行けたのにw
きっぱりあきらめた。
ではこの中途半端な船までの時間をどうするか?
とりあえず外をぶらぶら。
港周辺が繁華街なのかと思っていたが、もしやこの辺が中心地? 市役所やアーケード街がある
市役所
アーケード商店街
誰もおらずシャッター商店街かと思ったらまだ開店時間前。お店が開き始めると人もだんだん増えてきた。このアーケード縦にけっこう長く、途中交わるように横にも伸びてた。
そういえば妻に「ロザリオの良いのがあったら買ってきて」と言われてたのを思い出し、なんなら自分もかっこいいのがあれば欲しいなと思い、探すがこういう所ではあまり見つからない?
なら教会へ行ってみる。
売店はあるらしいが開いてなかった。
一旦、宿へ戻る。
コーヒーを飲みながらくつろいでると、女将さんが買い物から帰ってきた。
この辺でロザリオって売ってます?と聞くと「うちで売ってますよ」と。へ?どこ?「そこ」指差した先にはガラスケースがありその中に7、8点のロザリオがあった。「ちょっと高いけどみんな天然石や天然モクを使っててモノは確かですよ」すべて数万円する。全部木でできてるやつがかっこいいなと思ったが、かなり本気モードでちょっと存在感ありすぎで、”これさえすればあなたも聖人” 的な立派なやつすぎてアクセサリーの域を超えてるw
「仙台はカトリックとプロテスタント、どっちが多いのですか?」と今まで聞かれたこともないような高尚な質問をされた。カトリックとプロテスタントの違いも以前たしか調べた憶えはあるが全く覚えてないし。すいません全然わからないです、でもよくカトリック系の学校とかって聞くからカトリックの方なんですかね〜?あ、すいませんでも今のぜんぜん適当です。やっぱわかんないです、というと「やはりカトリックのほうが多いんですかね。アメリカとかはプロテスタントの方多いんだけどね〜」と。おそらく女将さんはクリスチャンなんだろなぁ、と思った。
窓の外は街路樹が大きく揺れてきて、また風が強くなっている。
今回の台風19号はスピードが遅く勢力は大きい。なので五島の横を通り過ぎて行ったはずなのに台風の渦の端っこの方が引っかかり残りっ屁のように風がぶり返してきたりしている。だらだら台風の影響が収まらない。昼の便の船は大丈夫なのだろうか?と不安になる。特にジェットフォイルは波の高さが3mあると出ないと聞く。さすがにもう昼くらいになれば風も収まっていて確実に出航するものと思って疑っていなかったが、、、、
念のため飛行機の時間を調べると朝と昼と夕方の三便飛んでるようだ。だが三便ともすべて満席。とりあえず昼の便のキャンセル待ちをしてダメなら港へ戻って予約してある船に乗ろう。それをできる時間は充分にある。
そんな調べ物や作業をしながら女将さんと話をしていると、女将さんだんだん行政への不満になってきた。自分も調べ物ものが佳境に差し掛かってる時だったが、時折女将さんのほうに顔を向け相槌をうちつつ、それでもちゃんと話は聞いてた。こうだ。
国や自治体は、島の外から来る”移住者”にばかり多くの助成金なりをあげて元々島にいる人間には何もしない。移住者は若いアート系のような人が多くみんな楽しそうにいっときだけお祭りのようにお店やらイベントやら始めるが続かない。うまくいかなかったり飽きたりするとすぐ戻って行ってしまう。ちゃんと腰を据えてこの島で事業をしようなんて人は来やしない。そのくせ島で育った若い人はみんなよそへ出て行ってしまう。そっちにお金を使ったほうがよっぽどいい。この島は給料は安いが家賃は高い。わたしなんかここを始める前は仕事で普通の人よりもかなりたくさんの税金をおさめてきた(なんの仕事?)のにいざ辞めたらなんの見返りもない。外からポっと来た人の方がたくさんお金をもらえるなんておかしいでしょ。あら、なんか私愚痴みたいになっちゃったわね。普段こんなことお客さんに言わないのに、ごめんなさいね。
一家言持ってるのだなぁ。
自分はこの件に関して一家言もってないので頷いて聞いているだけだった。でもわかる。つまりは ”灯台下暗し” になってませんか?ということなんだろう。灯台に行ってきたから言う訳ではないがw。周りや遠くばかり照らして、地元の人達や子供は見えてますか?と言うことなんだろう。
どちらかと言えば自分的には移住者側の感覚だったので各地域のこういう制度は地元の人にも刺激があって地域も活性化して良い制度なのだと思っていた。でも中の人から見れば必ずしもそうではないのだなあというのが分かった。やはり物事って一方からしか見ないと見えないものがたくさんありますね。。。
そろそろ時間なので空港に向かう。
女将さんが車で空港まで送ってくれるという。「もし飛行機乗れなかったらまた戻ってきていいですからね。下のリビングならいつでも好きに使ってくれていいですから。あと昨日と同じ所も一応泊まれるように空けておきますから」と、とてもありがたいお言葉を。
空港カウンターでもらった空席待ち番号は33番。
これが待ち人数として多めなのか少ないのか見当つかない。なにげに、これって回ってきますかね〜?と聞くと「そうですねぇ〜、、」と苦笑いしたままだったのでたぶん無理なんだと悟る。
この昼便で結局呼ばれたのは6番〜15番まで。1〜5番は朝一の便で呼ばれたのだろう。この番号は夕方の最終便までそのままスライドして使えるらしい。
港に戻ろう。
予約している船の昼便の佐世保行きが出航してくれれば問題なし。空港のバス停でバスを待つが誰もいない上、来るはずのバスがこない。空港の人に聞くと一緒にバス停まで来てくれ「あ〜行っちゃいましたね。乗る人少ないから飛行機から降りて来た人乗せたらすぐ行っちゃうんですよ」たしかに空港と言っても小さく、日に数便しか来ないからバスもタクシーも飛行機到着の時間にしか来ないらしい。そのうえ空港には帰省の人には家族などが、観光客には宿やらレンタカー屋やらダイビングショップやらの車がだいたいは迎えに来ている。フリーでバスやタクシーに乗ってくというのは少ないのだろう。「タクシーいるからあれに乗らないと」と言われ迷ってると「もうあの一台しかいないから早く乗らないと。あれも行っちゃうと電話でタクシー呼ばないと来てくれませんよ!」と。空港なのに?常時タクシーっているものだと思ってた。追い立てられるように勢いでタクシーに乗った。
タクシーの運転手さんにキャンセル待ちで飛行機に乗れなかったことを話すと「ちっちゃか飛行機やけん30人も乗れんのやなかかな〜」そ、そうなんですか?30人しか?「だってプロペラ機ですけん」プロペラ?ここは離島そんな大きな飛行機のはずないか。以前にも九州の離島に行った時フェリーが欠航になりあわてて空港に行ってキャンセル待ちし乗った飛行機が "YS-11機”というプロペラ機だった。
それにしても30人乗りの飛行機で空席待ち33番ってw
タクシーを港の少し手前で降り少し歩いて港へ向かった。
なんか風がまだかなり強い。電話が鳴る。予約していた船会社からで「昼便の佐世保行き只今欠航決まりましたのでお知らせします」。夕方の欠航してないもう一便、長崎行きの船会社に電話をしてみる。「今日は全便欠航が決まっております。ちなみに明日の朝1便と2便も満席でございます」
ヤバイ(; ̄◇ ̄)
この時すごい焦った。明日の昼までには長崎に着いてないと飛行機間に合わない。今日の船はもう無い。夕便の飛行機も無理そうだ。
もう狙うは明日の朝一の船&飛行機のキャンセル待ち。こうなったら明日朝開館前から並んで絶対1番取ってやる!1番ならほぼ確実に乗れるだろう!決めた。船の朝イチ7:30、飛行機は10:30。船欠航ならすぐさま空港行く。よし。とりあえずこの港ターミナルは何時に開くのか、キャンセル待ちは何時からでどこに並べば良いのか、窓口で聞こう。
明日の1便2便満席だと聞いたのですがキャンセル待ちは、、、、。言い終わらないうちに窓口の人がパコパコパコッと片手でキーボードを打つと「あっ明日朝1便の1席だけいま空席出ましたよ」やはりリアルは強い!!!数分前にネットで確認した時は満席だった。この空席もおそらくネット上には出まわることなく自分のところにきたのだろう。やはり救世主メシアはいらっしゃるのだ!
なんとなくこの一件でとても救われたような気がした。ちょっと焦って切羽詰まってしまってたのでなにかとてもホッとしてしまった。
一件落着。
なにか美味しいもの食べに行こう。で今日も女将さんとこに泊めてもらおう。鮎川くんも欠航で戻ってきてるだろし宮城からの6人組という人たちも来てるかもしれない。それにしても強い風だな。ん?風が強い?・・全然一件落着してなかった。船の予約が取れただけで明日も船自体が欠航になったらダメですやん。お天気アプリで明日の”風の強”さと”波の高さ”を見てみる。欠航になった今とほぼ同じですやん。明日も風弱まらないですやん。んもう杞憂するのはイヤだ!船が出るかどうかなんかでいちいちビクビクして生きる人生なんてもうまっぴらだ。お金がいくら掛かろうがもう飛行機一本で行く。船は見切った。島の人から幾度となく聞いたことばを思い出す「飛行機はつよかね」こんな風でも飛んでくれる飛行機は強かね!飛行機最強!なんなら空港玄関前でワンカップ大関飲みながら徹夜してキャンセル待ちしたったるたい!
と、固い決意をしたが、
とりあえず今日最後の頼みの綱、最終便の飛行機のキャンセル待ちをダメもとでしに行く。自分の中では8:2で無理だと諦めている。しかしこういうふうに期待するのをやめた途端、事態が好転することもよくあるのを知ってる。なので8:2。
港からのリムジンバスで空港へ向かう。
昼の空港でのバスの件があるので運転手さんに空港からの折り返しの出発時間を聞いておく。このバスも客は自分一人。慣れましたよもう。
運転手さんの真後ろの席を陣取る。久しぶりにパンチ見たな〜、と運転手さんの後頭部をガン見してると
「飛行機乗ると?」はい、でもキャンセル待ちなんで呼ばれなければ折り返し帰ってこようと思って。「ああだから帰りの時間もね、でもこの飛行機乗れなくても最終便もう一本あるやろ?」いやこれ最終ですね。「いやあるとやろ19時台のやつ」いやなかとですよ。「福岡やろ?」いや長崎です。「あ長崎ね、でも福岡の方が飛行機大きかから乗るるんやなか?」福岡行きの方が大きいんですか?。「うん60人は乗れるんやなかね」それでも60人か〜。でもちょっとぐらっときた。金勘定しないなら、ここ五島から福岡までと飛べば、福岡ー仙台の直通便がある。それもひとつの選択肢に入れておこう。
一つのことにグッと集中しちゃうと視野が狭くなって俯瞰できなくなる。ルートはこれしか無いと思ってたのに一回リセットして考えてみれば道はいくつもあったりする。
さきほどからパンチな見かけによらず狭い道を安全運転でゆっくり行く。
狭く曲がりくねった坂道が多い長崎の路線バスの運転手さんが日本で一番運転が上手いのではないか、と言っていたのを以前テレビで見たことがある。
空港に着き降りる時に運転手さんが「また帰りに声かけてみるけん」と言ってくれた。
ロビーには20数人の人がいる。このうち何組がキャンセル待ちなんだろうか。長崎からの飛行機が15分遅れてるというアナウンス。長崎からの飛行機が折り返し長崎行きになるのでこっちからの出発も遅れるだろう。
空席待ちの番号が呼ばれ始めた。"26番"。前の昼便は15番で終わったのにその間はごそっと諦めて居なくなったのだろうか?27番が居なくて”28番” "29番” が呼ばれる。呼ばれた順に1組づつ搭乗手続きをしていく。するとひょこりさっきのバスの運転手さんが現れ「呼ばれた?」と。いやまだです。「何番?」33番です、もうバス出る時間ですか?「いやまだ大丈夫。」
このとき気づいた、
「なんかオレまでどきどきしてきたな〜、呼ばれるかな〜」バス大丈夫なんですか?。「うんもう少し」お客さん待たせてるなら大丈夫ですので行ってください。「うんあと3分」 いい人だ。
30番が居なくて ”31番” が呼ばれる。いよいよまわってくるか?31番は三人組の男性だった。
するとカウンターに居た職員の男性が「〇〇便長崎行きは空席待ち番号31番をもちまして定員に達しましたのでご了承ください」と大きな声で言った。やっぱだめだったか。確認のため係の人に、33番ですけどダメですね?乗れませんね?。と聞いた。「31番の方たちで定員に達しました。申し訳ございません」分かりました。と言い、待っていてくれた四郎さんに、やっぱダメでした行きましょう、と肩を並べて空港を出ようとした。すると「33番なんですか?」と三人組の男性のうちの一人が声をかけてきた。「僕たち機材が多くて1人は乗らないことになったのでもしかしたら乗れるかもしれませんよ」と。同時に先ほどの職員の人が私を探してる様子で「33番の方、乗れますっ!乗れますっ!」と叫んできた。急いでカウンターへ戻り搭乗手続きをするため並ぶ。32番は居ないのか?四郎さんもなぜか一緒にカウンターに並んでるw。あっバス大丈夫ですか?というと我に変えたようにあっ!といい戻ろうとしたところ、なんかいろいろ心配してもらっちゃってありがとうございました。「おお、乗れて良かったね。元気でな。またおいで」と最後はなんか親戚のおっちゃんみたいになって両手で握手をして別れた。搭乗手続きを済ませほんと乗れるんだ、と実感。保安検査所の前に先ほど声を掛けてくれた人がお仲間を見送っていたので、声かけてくれてありがとうございました、あれなかったら帰ってるとこでした助かりました。と礼を言った。
搭乗は飛行場に降りて乗り込む。
一瞬飛行機を見て足が止まった。こ、これ?台風なのに?
乗り込むと、通路を挟んで2席×2席が10列。40人乗りだった。
隣の席は先程声を掛けてくれた方のお仲間だったので改めてお礼を言った。
恐怖の離陸。音はすごいが安定している。
ふとお隣を見ると手に大きなバッテリーのようなものを二つ持っている。それにはシールが貼ってあり、某国営放送の九州の支社名が書いてあった。そういえば昼間の船が欠航になって港のターミナルビルで途方に暮れてたとき、カメラと機材を持ったテレビクルーらしき2人がマイクを向けてインタビューをしていた。その人たちだ。
空港ロビーで空席待ちしてる時、四郎さんがやたら大きい声で「あれ何番だっけ」とか「33番か〜呼ばれるるかな〜」とか、先ほどの3人組を指差し「こん人たちこがんようけで待っとっとー?(この人たちこんなにたくさんで待ってんの?)」とか言ってたのが聞こえて、気を使ってくれたのかな、とも思い始めた。だって「僕たち機材が多いので1人乗らないことにした」という理由もよくわからない。荷物が多いと乗る人数を制限されるというのも聞いたことないし・・今回は他の乗客の荷物が多くてその機材を積めないから人も乗らないということなのか・・・
譲ってくれた、というのもありえない話ではない。もしそうだとしたらこれは四郎さんのおかげだし某国営放送の方たちのご厚意にも感謝である。
ほんの25分ほどのフライトだが意外にもその後も大きく揺れたりすることもなく安定して着陸。
島のひとの言葉を思い出した。
「やっぱ飛行機は強かね!」
(T)
映画『カメラを止めるな!』
ただのゾンビ映画ではないらしい・・・と、評判の映画。
だったら私もちょっと見てみたいなーーーと、思っていましたら、なんと!近所の映画館でもやっているではありませんかっっ(゚△゚;ノ)ノ
しかも夜9:05 スタートの回がある(」*´∇`)」
で、昨日見てまいりました。
確かに良かったです、この映画。
前半の、不自然な間がなんだかなぁーーー(*`・з・´)と、思う気持ちが後半でとてもスッキリします。
知っている役者さんが1人もいないのが、かえって先入観なく見れてよかったですネ。
もう一度見るとさらに楽しめそうな作品でした(o‘∀‘o)*:◦♪
(S)
五島列島クラクラの旅 3
二日酔い。そんなに飲んだつもりはなかったが空きっ腹が良くなかったか頭が痛い。
5時6時には出かけようと思っていたが起きたのは7時半近く。
夜はけっきょく布団では寝ずにずっとハンモックで寝てしまった。。自宅にもハンモックを吊るしてあってそこでは今まで一度も寝たことないのにw
1階に降りて行くとすでにAさんは朝ごはんを食べようとしていた。
バターロールにハムとチーズをはさみオーブントースターで焼きあがったばかり。すっげ旨そう。その飢えたハイエナのような目つきがバレたのか「あ、おはようございます。た、食べます?」と気を使ってくれたが、昨日の魚、つまみ、焼酎に続きこれ以上彼の食料を減らすわけにはいかないので、いえ朝は食欲ないので大丈夫です、と言うのとは裏腹に腹はグ〜。ほんとは毎朝がっつり食べているのにw自販機でコーヒーと水を買った。
ダイニングテーブルを挟んでおっさん二人が無言でボーっと窓の向こうの空の雲行きを見ている。風が強くなってきて雲が厚くなってきて雨粒も落ちてきた。
「いよいよですかね?」
2階に行き、ハンモックに横になる。
今日一日こうやって寝ていたい。本でも読みながら。。。
浅はかな知識で五島といえば遠藤周作なのか?と思い、家の本棚を見回すと遠藤周作一冊だけあった。『深い河』。たしかタイへ行く時にに古本屋で買ったものだ。その時なぜか読んでみたいと思った。100円のシールがまだ貼ってある。タイの長距離バスの硬い固いシートに揺られながら読破した。読破したと言うかとりあえず最後まで読んだという感じ。けっこう面白かったなにか感心した、というのだけは記憶にあるが今となっては内容はまあっったく覚えてない。覚えてるのは硬いシートに長時間ゆられたおかげで痔になったことくらいw
せっかくだから五島でもう一度読んでみようと持ってきた。
『沈黙〜サイレンス』(遠藤周作原作、M,スコセッシ監督)も来る前にぜったい見ておこうと録画してたのに結局見てこれなかったし・・・・
ほんとにこのままグダグダしてると出るのがいやになる。やはり台風がひどくなる前に出よう。荷物をパッキングし宿を出た。Aさんは外でたばこを吸ってた。少し話をしお礼を言って別れた。
北へ向かう。
三井楽(みいらく)へ。
車も見ないが人もまったく見ない。
台風が来る、とみんな構えてる日に悠長に観光なんかしてるのは自分ぐらいなものか?
風が強い。雨はパラパラだが風にあおられ打ちつける。
車一台通れるかどうかの狭いクランク。鼻先つっこんでみるがかなり狭いのでバックしてると地元のおじさんが逆の道行った方いいよ、と教えてくれた。
言われたとおりの狭い道をそろりそろり行くと海沿いの道に出た。
晴れていれば気持ちの良い道なのだろうが・・・ゴォーゴォー音を立て風が吹いてる。
<長崎鼻灯台>
上の地図で見るとたしかに鼻のように出っ張ってる。
<カトリック墓碑群>


ここからの夕日もきれいそう。なんかシュールな感じです。
<空海像と辞本涯の碑>
遣唐使たちと船に乗って唐に渡った空海の日本を離れた最後の地。
”辞本涯(じほんがい)” とは空海が書物に残した言葉で「日本の最果ての地を去る」という意味だそうです。命がけだったのでしょうね。
昨年、高野山に行ったのでなにか繋がったような気がします。
この時とても体調が悪く脂汗がでてきて写真を撮れなかった。
なのでこの写真は長崎の観光ポータルサイト”五島ナビ” さんからお借りしましたm(_ _)m
<三井楽教会>
ここに着く頃には体調最悪。駐車場に車を停めシートを倒してしばらく横になる。無音の車内。風の音がすごい。不定期に突風も吹くのでかなり気になる。お腹が痛くなってきた。お手洗いをお借りしたい。でも教会は閉まってるぽい。横を見ると、ん、公衆トイレ?中もきれい。外なのにウォッシュレットだし便座ヒーターとか付いているし。神のご加護だ、お導きだ!感謝しありがたくお借りした。ピンチの時に助かった。やはり救世主メシアはいらっしゃるのだ!!
広くてきれいな白い砂浜のビーチがあり、そこを通り過ぎたあたりから今まで一台も走ってなかった車がだんだんと増えてきた。
しばらく走ると「City mall」というナウい建物が。
まだ体調は本調子ではないのでここでもう少し休む。シートを倒して横になる。
人がいると多少安心感がある。
一休みしたらだいぶ楽になったので店内をぶらっと。お腹に何か入れよう。
地元のスーパーのお寿司はお美味しいのではないかと思い購入。
ネタが新鮮でやわらかく美味しい😋
車をそろそろ返す時間なので戻る。
途中、セルフのスタンドでガソリンを入れる。170円/ℓ。高っ。
本土だと140~150円位だったか?やはり島だと高いのですね。
車を返す。ほんとならこの後30〜40分後の船で長崎へ行く予定だったが今日は全便欠航。レンタカー屋のおっちゃんが「この後は?どこか泊まる?それとも空港?どこでも送ってあげるよ」ん空港?福江島には空港があって飛行機飛んでるのだった。すっかり交通手段から除外してた。飛行機って今日飛んでるんですかね?「今んとこ飛んでるみたいよ」こんな風なのに?「飛行機はつよかね」
港のターミナルへ行き、作戦を練り直す。
まあ高いお金出して今日飛行機乗らなくても明日の朝一の船に乗れればまだ時間には余裕がある。港近くに泊まろう。今日の宿を探す。ひとり旅の時は宿にお金はかけない、という自分なりのルールがあるので、なんならこのターミナルにでも寝れるなら、、、と思って聞いてみたが「5時で締めます」と。
三件目に電話した宿に空きがあった。
行ってみると60~70代くらいの品の良さそうな女将さん。
今までこういうゲストハウスのオーナーの方はだいたい若い移住者などが多かった。沖縄の離島などはほぼそうだった。屋久島で地元の60代くらいのご夫婦のドミトリーに泊まったことがあるがそこは当たりだった。おそらくここも当たりだろう。
宮城からの人が来たのは初めてだと言う。たまたま明日宮城からの6人組の予約が入っていたので「宮城からは初めてだわ」と思ってたらしい・・・なんか ”初宮城” の座ををポッと出の新人の自分が横取りしたようで申し訳ないですw
シャワーを浴びてひと休みしてから外をぶらぶら。
<福江城(石田城)跡>
お濠と石垣がある。
当時の五島藩が幕府に築城を懇願して苦労の末お城が完成したが、五年後に大政奉還になってしまいその後解体したそうな。なにも解体しなくても・・と思うが。
今はこの石垣の中の本丸跡はなんと県立高校が入ってるらしい!
ここから10〜15分歩く。
先程、車で通って気になった所があったので行ってみる。
車で通りながらこの辺はなんなんだろうか?とおもってたが、
<武家屋敷通り>でした。
宿に戻る。
先程から共有リビングでパソコンを打ってる若い男性がいる。
メガネをきりりとかけていて若き日の鮎川誠氏のよう。
なんでも世界遺産の取材を兼ねて遊びに来たそうな。

取材ってメディアとか広告代理店とかの人なのだろうか?
って世界遺産?世界遺産って五島が?そういえばなんとなくそういう文字は見たり話も聞いたような気がするが、もう決まってたのね!?”世界遺産”。失礼しました。知りませんでしたw
今夜は「五島牛」とか「鯖寿司」とか美味しいものを食べようと思っていたが、台風が長引くとなると現金はなるべく残しておきたい。なので今日の晩ごはんは質素にスーパーの刺身とのり弁。
一心不乱にキーボードを叩く鮎川くんに、メシ食べました?と聞くと、一瞬我に返ったように「あそうだ」と言い「ちょっと買ってきます」と言って出て行く。30分後買ってきたものを見て目が点になる。
トマト1個。
キッチンで包丁でそれを切り”トマトスライス”にしてマヨネーズをつけて食べていた。
おもわず、そんだけ??と聞いたら「はい(なにか?)」のような顔してた。
草食にもほどがあるw ダイエットしてるわけでもなさそうだし、むしろもっとたくさん食べないと〜、とおっちゃんは思うのでした。
よろこんで!でもいいんですか?
「6月にトライアスロンで来た選手たちが持ってきたんだけど見事にみんな熱中症になっちゃってね」
もちろん鮎川くんは酒なんか飲まないから。そおっすかwなんかすいませんねwと言いながら結局封の空いてなかった焼酎を遠慮しつつも半分以上空けてしまった。麦なのであっさりしててなんのクセもなく飲みやすい。ロックで飲んでたが氷取りに行くのが面倒になってきてそのまま飲んでた。
ご飯やお酒を飲みつつも、明日の船やら飛行機やら調べて変更やらキャンセルやら予約やらしなければならない。
鮎川くんは明日、奈良尾という五島の別の島へ行く予定らしい。私は長崎へ行く。
お互いスマホとパソコンで明日の台風情報や船の運行状況を貪ってる。
私の乗る予定の長崎行きの船が途中に奈良尾に寄るので結局同じ船ということが判明。
そして鮎川くんが衝撃的な言葉を「明日の長崎行き午前の1便2便欠航決まったらしいですよ」まじ卍?予約してた長崎発の飛行機に乗れないのは決定的。すぐさま飛行機を翌日の便へと変更手続きをした。それに伴う乗り継ぎ便の変更手続きもしてると、こんどはその便が欠航になりましたメールが届く。ラッキー変更手数料かからなくなった、と思ったら希望の時間の便が急に満席で取れなくなってしまった。変更手続きで処理してた時は空いてたのに、、、空席が出ると予約画面がでてくるシステムなので"キャンセル待ち"でしばし様子見。
「昼の佐世保行きと夕方の長崎行きはまだ欠航は決まってないです。明日出航の1時間前に決まるそうですよ」と鮎川くん。
ま、いくらなんでも明日の昼には風も収まるってるだろう。昼の佐世保行きに乗って佐世保から長崎に移動しよう。念のため明日昼の佐世保行きのジェットフォイルを予約した。
時計を見るともう午前0時近くになっていた。
鮎川くんは「ちょっと本場の台風味わってきます」と外へ出て行った。
(T)
五島列島クラクラの旅 2
福江島の西の果て「大瀬崎灯台」をあとにし次の目的地、荒川へ向かう。
ナビまかせに向かう。方向音痴なのでふだんは従順にナビに従うのだが ”方向音痴にも五分の魂” 、感覚的にぜったいそっちじゃないだろ、って時がある。ただ所詮、方向音痴なので確信も自信もないので結局すごすごナビについて行ってしまうのだが。。今回も絶対逆だよね、と思いつつ停まって何度もナビを入れ直すが選択肢すらなくこのルート一本のみ。しばらくして来た道を戻ってることに気づく。基本通ったことのない道を行きたいタイプなので、もったいなか、と言いながらナビに従った。しかし後から調べたらここは一本道だったらしい。やはりGoogle先生が正しかった。
これから向かう荒川は福江港とは反対側にある漁港。
聞いた話によるとそこには温泉もあるし、港の前が無料の駐車場になってるという。
なので今夜はそこで車中泊するつもり。
ギリギリまでまわってお風呂にゆっくり浸かってあとは酒でも煽ればそのうち眠るだろう。どうせ翌日は朝5時6時早めから動こうと思っている。
車を走らせている最中、徐々に雲が厚くなり薄暗くなってきた。
ラジオをつけ台風情報を聞く。「今日の夜から明日にかけて長崎・五島列島へ最接近するでしょう」ふ〜ん。港の駐車場ってどんなんだろ?台風とかきたらヤバイのか?今は大したことないけどやっぱこちらの台風はすごいのだろか?東北は地震は多いが台風はほぼ来ないのでいまいち実感が湧かない。今までなら大丈夫だろで押し切ってたろうが先ほどの岬で自然の”畏怖”というものを感じビビってるのでwここは安全策でいこう。ネットでその近辺の安宿を探し、よさげな所に電話をしてみる。
急で申し訳ないのですが今日一泊なのですが、空いてますか?
「空いてますよ。ただ明日台風ですけど大丈夫ですか?」
似たような事をレンタカー屋のおじさんにも言われた。2回続くといったい明日何事が起こるのだろうと心配になってしまう。
「あとこの辺りにはスーパーや商店がないので自分の食べる物は途中どこかで調達してきて下さい。」切ってしばらくするとまた折り返し電話がきて「明日の船は全便欠航が決まったそうです」と教えてくれた。
ある程度想定はしてたので、しようがない、切り替えて楽しもう、くらいに思っていた。
結局途中どこかで食料を買おうと思ったが来る道中、お店は見当たらなかった。
とりあえず宿へチェックイン。
古民家を利用したちょっとこぎれいなゲストハウス。
ほんと港からすぐ近くだった。
2階の部屋は片側6畳×6畳の部屋が廊下を挟んで両側にある。
「今日はお客さんあとお一人だけなのでお好きな方でいいですよ」
ゲストハウスなので普段はお客さんの人数によって同じ部屋に知らないもの同士雑魚寝なのだろう。自分のスペースは布団とその周りだけ。
だけど今日は二人しかいないのでまるまる12畳を使えるという事。
途中何も買って来れなかったと話すと近くに酒屋さんならあるという。
それはラッキー!ふつう人間て酒があれば生きていけますよねw
台風で閉める場合もあるというので先に急いでお酒とおつまみを購入。
宿の冷蔵庫に入れて外をぶらぶら。
さっき車を停めた目の前に温泉施設があったので汗を流しに入る。
けっこう熱めなのであまり入ってられなかった。
お風呂を出て、さてどうしよう思ってると港の端に食堂らしきお店があるではないか。
お店のお母さんらしき人が店の外でくつろいでるので、何時からですか?尋ねると「はい、どうぞ」
そういえば五島に入ってからまだ食べてなかった「五島うどん」を注文。
すっきりしてるけどコクのあるあごだしで、麺は細くコシがある。
後味になんとなく油っぽさが残るような感じなのは麺に椿油が練り込まれてるせいなのか?
独特なおいしさ。
あとからポテトサラダもサービスでつけてくれて290円って。なんか申し訳ないです。。
ちょうど陽も落ちかけてきたのでこの先にあるビーチに向かってみる。車で10分くらい。
「高浜海水浴場」
ここは ”日本一美しいビーチ” に選ばれた所らしい。
「魚藍観音展望所」からの眺め。
うまく撮れませんでしたがパンフレットや観光案内などの写真はここからのものが多いようです。
このビーチにもはじめ誰もいなかったが、あとから男女7〜8人の学生さんらしき子たちがワイワイ。「すいません夕日をバックにシャッター押してもらえませんか?」と頼まれ、キメキメの顔とポーズだが逆光で表情は写らないよw
高浜から宿へ戻る途中、外の景色の異様さに車を止めてしばし絶句。
UFOが間近にでもいるのか、それともなにかの天変地異かと・・・
余韻をひきずりながら戻ると、港はこんなんなってました。。
向こうでタンカーでも燃えているような、、、ほんとすごい色でした
池島から連日すごい夕陽夕焼けを見ていましたが、上の2つは別格。
どちらも、空と水面に映った色とその間に挟まれた山のシルエットが幻想的。
上は、やわらかい色彩のグラデーションでこんなきれいな色の空は見た事ない。
下は、とにかく強烈なインパクトの彩度で実際の色はもっとすごかった!
宿に戻るともう一人のお客さんが共有のダイニングでご飯を食べていた。あじの開きをつまみに焼酎を飲んでいる。自分も荷物を置き、買っていたビールを出し参戦。
関東から来たというAさんは大手企業に勤めていて、休みもたくさんあるらしい。バツイチでお子さんもいて養育費を払ってるというが特に苦にしてるわけでもなさそうなのでおそらく高給取りなのだろうw 釣竿を持ってこの島を原付で回ってるらしい。原チャリで!?
「よかったらアジの開き焼きますよ」うれしいな〜この辺アジ釣れるんですもんね?どれくらい釣れました?と聞くと「あ、すいません、これスーパーで買ってきたやつです。安かったんで、、、」あ〜釣れませんでした?「そんな本気でやってるわけじゃないんで」と照れ臭そうに言った。
私の仕事を聞き「美容師さんてもっとおしゃれな所でおしゃれな遊びしてる人種だと思ってました」(わるかったなw)たぶんそうなのでしょうねwでもまれにこういうのも居るんですよw
アジの開きと、私と彼の持ってるつまみを全部広げ、焼酎をロックでいただきながらたわいもない話を夜遅くまでしたのでした。
《つづく》
(T)
五島列島クラクラの旅 1
旅はまだつづきますw
【五島列島】・・・
九州本土の西に連なる主に大きな五つの島の総称。
正確には五つだけではなく小さい島々もたくさんある。
<Wikipediaより>
今回は最も大きい福江島へ。
とても台風がきてるとはおもえない天気。
朝からなにも食べてない。港近くの食堂に寄る。
「長崎ちゃんポン定食」950円也。
間違った。ここは五島「五島うどん定食」だった。
不本意ながらwちゃんぽん定食を平らげた(でもおいしかった)
レンタカー屋さんへ。
ひとりの時はなるべく車は使わないで公共機関や歩きで見て周りたいと思っているが、、、
周囲約130kmの島なので車で周りますw
基本走ればなんでもいいが電気自動車が乗ったことないのでそれにしようとしたが80%の急速充電で30〜40分かかるというので今回はパス。なら軽を借りようと思ったがなぜかヴィッツの方が安かったのでそちらにした。
すぐにシガーソケットがあるか確認。去年高野山へ行った時借りた車はシガーソケットがついていなかったので携帯の充電ができなかった。持って来たUSBチャージャーをシガーソケットに差し込む。私のiPhone5sはもう5年近くも使っているのでバッテリーがヘタってるし突然落ちたりする。なので今回はモバイルバッテリーという新兵器も導入。
出力3Aの急速充電でこれを満充電にしておけば3〜4回は充電できるので助かる。歩きながらでもバックパックに入れたモバイルバッテリーに繋ぎながら使うことができる。
車のナビに福江島の中の地名を入れても全く出て来ないのはこれいかに?
極度の方向音痴なのでナビがないと全くわからない。スマホのGoogle先生を起動してレッツらゴー。
紺碧から青に変わる海のグラデーション、山の緑、空の青、雲の白・・・・完璧👍
きれいな山や海を見ながらゆっくり走ってると気分が良い。他に車はいない。
iTunesで音楽をかける。こんな道を運転してるといつも聞きたくなる曲。
『The Weight』
旅というと必ず聞きたくなる。完全に映画「イージーライダー」の影響ですねw
途中、教会を通り越した。”ルルド”という文字がみえたので引き返す。


傍に掘られた井戸には聖地ルルドの泉のが混入され祝別されていて"第2のルルド霊泉地"だそう。
福江島を時計に例えたら福江港は3時の位置。
そこから時計回りに来てここは7時と8時の間くらい。
地図で見ると、福江島の”西の果て”かもしれない。
<大瀬崎灯台>
ここからは歩いてあの先っぽの灯台目指します。
1.2km。足場の悪いアップダウンということを差し引いても片道20分位だろうか?
時折ひらけた所から海が見える 

ここでも前にも後ろにも人は誰もいない。
しばらく進むと前から小学校高学年くらいの男の子が来た。すれ違いざま、こんちわと声をかけると、両膝に両手をかけ中腰で肩で息をしながら「こんちわ」と消え入るような声で返して来た。おおかたダッシュとかしながらきたんだろう、元気いいなあ。などと思いながら進むと、今度は30代くらいの男性が幼い女の子の手を引きながら笑顔で「こんにちは」と言ってきた。さっきの子のお父さんだろう。でも笑顔とは裏腹に髪は汗でびしょびしょあご先からは汗が滴っている。小さい子連れてオンブだのダッコだのしながら来たのだろう大変だな、などと思いつつ進むと、今度は同じく30代くらいのお母さんらしき女性が。もうお母さんにいたっては岩に寄りかかりまったくやる気なく、もう一歩も歩けないし一言もしゃべれないから絶対無理ほんと無理、というこの世の終わりのような顔で疲れ切った感を隠そうともせず、挨拶をすると目だけで目礼をしてきた。
そんなに大変かなぁ?と思った途端気づいた。自分が楽なのはさっきからずうっと下りだから。
ということは帰りは・・・
ここからは”炎天下ゾーン” 日陰は全くなくなる。
まだあんな先ですよ、、、
歩く歩く灯台目指して。やはりひたすら下ってる。行きはよいよい、、、
だんだん近づいて来た。
なんかちょっとこわいぞ。柵もなんもないから落ちようと思えば落ちれるぞw
線で見えるのが歩いて来た道。



灯台の根っこから海を見渡してたら足がすくんできた。
特に高い所が苦手な訳ではない。海上50mからバンジーした時も特に怖くはなかった。
ただでさえ風の強い所なのだろうが台風の影響かけっこう強くなってきた。
切り立った断壁。
まったく誰もいない。
この雄大な自然を見ながら、”こんなのに人間がかなうわけない" と今更ながら感じてしまった。ふだん考えもしないが何故かこの時ひしひしと実感してしまった。
怖くなった。おそらく恐怖ではなく、自然に対する ”畏怖” 。
いろんな島に行ったし同じような場所にも行ったことはある。だけど正直こんな気持ちになったのは初めてかもしれない。
怖いもの知らずの時期を経て年齢とともにいろんな”怖さ”を知ってしまったためだろうか?
帰りがこれまたこわいな〜、この下り。
時折突風も吹いてくる。
そのあとは、やはりひたすら登り。汗だく。
行きですれ違った小学生の気持ちがわかった。
彼らと同じようにずっとあご先から汗が滴り落ちていた。
それにしても行きも帰りも結局あの家族以外とはまったく誰とも会わなかった。
やっと駐車場に着き、しぼれるほど汗だくな服を着替え、車のエンジンをかけ冷房をマックスにし流れてきたラジオに耳を疑った。
0対15。
夏の甲子園100回大会決勝、秋田金足農業対大阪桐蔭。
行く前はまだ0-3だったので逆転してくれるかと思ったが・・・
今年も”白河越え”はお預け。
でも十分、今年の夏を盛り上げ楽しませてくれました。
ありがとう、おつかれさま!
《つづく》
(T)
北海道が地震・・・
朝のニュースでびっくりしました。
震度6。
全域で停電。
土砂崩れ・・・
北海道のお友達何人かには、メールで安否確認ができました。
みんな、今まで経験したことのない揺れだった、と。
そうですよね・・・札幌なんて特にあまり大きな揺れがない地域だし。
しかも地震は寝静まっている深夜。
どんなにか怖かったことでしょう。
一刻も早く、行方不明の方が救出されるよう願います。
(S)
池島クライシス vol.3
宿を早めにチェックアウトして島を歩いて回ってみる。
外周4kmくらい。南半分は回っているのであとはそう時間はかからない。
宿の「中央会館」を出るとすぐ周りには消防分署や郵便局や診療所がある。
この島の中枢だったのだろう。
なので盛り場も。
手前が「雀荘」と「スナック」で奥が「ボーリング場」だったらしい。
建物って長い間放置しているとこうやってどんどん植物に侵食されていくのですね。
写真左の中央の一番高い所が先ほど登ったとこ。標高114mだそう。

なるほどこの島は、港から中央会館のある島の奥の方までずっと登りになっている。
船で一緒になったおじいさんがなにげなく言ったように、島の奥までは登りなのでコミュニティバスなどで行き、あとは下りなのでゆっくり歩きながら見て回ると楽で効率的だ。
旧火力発電造水施設・・・昭和41年に日本で初めて設置された、海水を真水に変える装置。


朽ちてゆく、という美しさ。
洗濯物やアンテナがある。
便利がいい港近くのアパートには人が住んでるのだろう。
一匹の猫が鳴きながら足にすり寄ってきた。痩せてるなあ。
悪いね、なんも食べ物持ってないんよ。



トロッコ道
もともと港の入り口はふさがっていて”池”だったそう。それが「池島」の由来。
それを発破でボカン、開いて港にしたんだ。と島のおじいさんが教えてくれた。
石炭船積み機トリンマー
”ジブローダー” ・・・石炭をベルトコンベアに載せる機械
なにか近未来の生き物のようだ。
そろそろ船の時間なので発着所へ。
誰もいない。戸も閉まっている。嫌な予感、欠航?
戸に鍵は掛かってない。切符を買うのに建物の中へ入っていく。朝弁食べてた窓口のおばさんがびっくりして目をまん丸にして焦っていた。バツが悪いので壁に貼ってあるポスターを見たり時刻を確認したりするふりをしながら、カタカタ、ゴソゴソと弁当箱をしまうのを耳で確認しwひと段落した頃合いを見計らって窓口へ行き欠航してないかを確認、切符を買った。
荷物を置き、外の自販機で飲み物を買ってるとコミュニティバスが目の前で停まる。中から昨日の親子が降りてきた。
「台風来てるので我々も早めに帰ろうと思って」「仙台に戻ったら車でひとりで大曲の花火行くんですよ」話の流れで仕事を聞くと、小1の息子くんが「おとうさんは家でブラブラしてるのが仕事」と言い放ち、いい仕事だね、と返すとお父さんが「おい余計なこと言うなwまほんとのことなんですけどね。カミさんのスネかじってますw」と。ここで昨日から私の頭の中でおぼろげに現れていたこの人のイメージがはっきりわかった!
『浮浪雲』
”はぐれぐも”の主人公。粋なヤサ男でものごとにとらわれない自由人。
この人ほんと誰にでも気さくに声を掛けるので、そのアカ抜け感もともと東北の方ではないですよね?と尋ねるとやはりこちら九州のご出身だそうだ。
一緒の船で佐世保へ向かう。乗客は我々だけ。
船内で何度も「ほんとに五島行くの?」と尋ねられる。「やめた方いいんじゃない?台風で帰って来れないかもよ」と。ま、そん時はそん時でとりあえずは行ってみます。と言うと「いいなそういう考え方好きだな〜w」と。私は逆にさすが浮浪雲さんだと思ったw。小1の息子くんが小慣れてきて私のからだをぺたぺた触るようになると「こら人のからだを気安く触るんじゃない、触っていいのは若いおネエちゃんの体だけだ」と正論のような正論ではないような名言を小1の我が息子に言い放つ。さすが浮浪雲さんだ。
佐世保に到着。
自分はこのまま30分後に出航する『五島福江港』行きに乗り直す。
「もしかしたら仙台のどこかでばったり逢うかもしれませんね、その時はこの後の五島での武勇伝ぜひ聞かせてくださいね」と。おしゃれなこと言うな〜さすが浮浪雲さんだ、とここでもまた感心w
二人と固い握手をして別れた。
池島は最盛期には周囲4kmの島に約8,000人が住んでいて学校には1,200人もの子供がいたそうです。今は人口100人あまり、あの広い学校には小学生が2人だけ。
島を歩いて見たかぎり田畑など農作物を作っている気配はなく、港はあるが漁業などをしている気配もない。宿泊施設1、食堂1、貸自転車屋1、銭湯1、炭鉱体験ツアーもしているが特別観光に力をいれてる訳でもなさそう。。。
2001年の炭鉱閉山以来産業を失い、何も生産しなくなった島。自然に朽ち果てていくのを待つ島。時が止まった島。
ここは現代の日本なのかと隔世感すらありました。
海がきれいで景色がすごくて、とてもテンション上がるのだけれども、周りの廃墟から漂う悲壮感と入り混じりなんとも複雑な感情になってしまう。
怖いとか不気味とかそういうオカルト的なものでは全然なく、
なにか懐かしいような寂しいような、そんな、、、非日常的で、不思議な島でした。
そうは言っても、
廃墟好きや写真好きにはたまらない島でしょう。猫好きにも。
海、雲、空、とても絵になる。島の人に夕日が見える場所や朝日が見える場所を聞くと決まって返ってくる答えは同じ「どこでも」。
自転車やバイクで回るのにいい島とも聞きますが周囲4kmで中に入ってもそうたいした距離はないのでおそらくもの足りないのではないでしょうか?
やはりこの島はヘッドフォンを外してゆっくり歩いて回るのがおすすめです。
デカダンな雰囲気を味わいながら・・・・
あ、ゴスロリさんにもいいかもですねw
(T)
池島クライシス vol.2
朝、宿の人から聞いた見晴らしの良いという場所に行ってみる。




おそらく小中学校の建物の裏にある小高い山のあたりだろう。
宿の人の説明どおりに行く。
「小学校の横の道を入って行くと鳥居があって、それをくぐって階段を登ると、」
「神社があり、」
「すぐ横の外れたところにけもの道があるので、それを登る、登る」


「するとタンクがあるので、そこからさらに細い道を探してください」

と、このタンクの金網沿いを2周程して探すが ”道らしきもの” が見当たらない。
そんなはずはないともう一度じっくり探すと、
金網の端まで行く手前の左側に雑草が踏み倒されてるようなとこがある。
これ本気のけものしかいけないとこですやんw
途中かなりの急斜面。ロープを掴まないと登れない。
しかもその先には木が倒れていて這ってくぐらなければならない所もある。
そこを抜けるとわさわさとした雑草。
あまり人も来ないのだろう、草で道がふさがれている。
「そこをかきわけて行くとみはらしの良い場所にでますので」って、
この手前の "岩" がおそらくこの島のピーク。最高峰。
宿の人の言う「見晴らし台」
気軽に「行ってみるといいですよ」と教えてくれたので、
気軽に行ってみたらなかなかのハードさでしたw
でも苦労して来た甲斐あってここからの見晴らしがサイコー!


ここからは島の半分が一望できる。
山から降りてぶらぶらしてると、
朝日を背に受けて巨人になってた。。

(T)