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足湯が二箇所もある。

途中、串本へ寄り
写真を撮ってると外の炎天下であっという間に溶けてくる。
本州最南端の〒ポスト


太地町~潮岬~南紀白浜<紀伊半島一周旅>
結果、
おばけは出なかったw
というかベッドふかふかで泥のように眠った。快眠。
もしかしたら出ていたのかもしれないが熟睡してたので気づかなかったのかも。
今朝も早起きして散策へ。


マグロと温泉のまち・那智勝浦町

帰って、お風呂に入り、朝食へ。
バイキングもふつうにおいしい。
結局なぜに安いのか最後までわからずじまい。
早めにチェックアウト。太地町へ向かう。
”クジラの町・太地町”
アカデミー賞を獲った『THE COVE』という映画で有名になった町。
映画自体が太地町で行われている "イルカの追い込み漁” に対して批判的に描かれているため、過激な環境保護団体や反捕鯨団体などを中心に海外から非難の的になった。
自分も『THE COVE』も見たし、それへの反証映画の『Behind the Cove』も見た。
そして、実際にその ”COVE(入江)” を見てみたかった。
その前にまずは、
『くじらの博物館』
2階展示場には、くじらの剥製やからだのしくみ、生態、追い込み漁の解説、捕鯨の歴史
など展示されてて見ていて面白かった。
イルカのショーとクジラのショーが行われる。その奥ではイルカちゃんと触れ合えるコーナー。さらに奥には水族館がある。
イルカのショー
その奥に行くとイルカに餌をやれたり、一緒に泳げたり、乗ったりすることもできるらしい!
やってみたかったがチビッコの中にオッサン2人入っても気色悪いのでやめておいたw
「水族館」
白イルカがいた
クジラのショー
クジラも飛ぶ飛ぶ!

ちなみにクジラとイルカは同じ ”くじら目” に属し、
体長が4m以上がクジラ、4m以下で歯があるのをイルカと呼ぶそうだ。
イルカショー、クジラショー、水族館に、体験コーナーと展示と堪能して、
『くじらの博物館』をあとに。
その "入り江" は、くじらの博物館からすぐのところにあった。
なんの変哲もない景色の良い入り江。しかし映画の題名にまでなった入り江。
もしかしたら、したたかになんか宣伝してたり観光地化してたりするのかな?ともちょっと思ったりした。が、さすがにそれはまったくなかった。
地元の人にしてみればあの映画は心外だったろうし、いたずらに触れて欲しくないのだろう。
(左)映画の中で海外の活動家たちがいつも占領していた海へ続く階段。
(右)騒動以来、向かいに臨時交番が。
9月1日からイルカ漁解禁だそうだが、今はとても静かで風光明媚なこの入り江に、
今年も外国人活動家が押し寄せ物々しい雰囲気になってしまうのだろうか?
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『The Cove』の "衝撃" はやはりあの入り江で追い込んだイルカを突いて殺すシーンにある。海が真っ赤に染まって行くシーンはショッキングだった。
生き物を食べる時にはどこかで殺さなくてはいけない。
それをふだんあまり目にする機会というのはなかなかない。イルカだからではなく豚でも牛でも悲痛な鳴き声をあげながら屠殺されるところを見せられたらどんな生き物であれ誰しもかわいそうと思うだろう。
環境保護団体や反捕鯨団体が言う。
クジラやイルカは知的な生物だから食べるのはかわいそう。
よく言われることだが、なら牛や豚や鶏はいいのか?
逆の立場になって考えると、環境保護団体の言いたいことが分からないでもない。
例えば、犬を食べる習慣のある国の映像を、(犬を食べる習慣がない)日本人が見たら、かわいそう、残酷、となるだろう。カンガルーもしかり。
自分の国で食べる習慣のない動物をほかの国で食べているとおそらく理解し難いものはある。特に人と愛着のある動物だったりするとよけいに。
クジラはいいけどイルカはだめだろう、という日本人もいる。
確かに自分が子供の頃は給食にクジラが出たし大人になってからも食べた。
しかしイルカは食べたことがない。
自分たちが食べる習慣のないものを殺して食べるというのは少なからず違和感はある。
それが文化や習慣の違うよその国の人が見たらなおさらだろう。
太地町で獲れたイルカは全国の水族館などに売られ、(半数は海外へ輸出!)
残ったイルカが食用にされていた。(今は別々に分けて獲られている)
水族館に売るイルカはもちろん傷つけないように生け獲りされるのだが、映画の影響でか「追い込み漁=残酷」という図式ができあがり、おそらく環境保護団体の強い圧力もあり、世界動物園水族館協会(WAZA)は太地町での追い込み漁によって捕獲されたイルカの水族館への売買を禁止にした。
「追い込み漁」とは複数の船でイルカの嫌う金属の音を水の中でたてながら入り江に追い込み浅瀬で網などで捕獲する手法。イルカを傷つけずに捕獲しているのに。
おそらくその後に食用にされるイルカが殺されるのを混同して残酷と言ってるのか。それともイルカを積極的に獲る行為自体が残酷ということなのか?
人は昔からその土地で獲れるものを ”自然の恵み” として感謝して頂いてきた。それはどこの国でもいっしょ。動物でも植物でも。先人たちの知恵や考えを継承しながら。その土地特有のものもある。一方的に自分たちの価値観を押し付けて、他国の文化を強引にやめさせようとするのはどうなんだろう?
くじらは絶滅危惧種というが実際は80種以上のくじらがいてシロナガスクジラとセミクジラは数は減ってるものの絶滅危惧種ではない。しかも日本はそのどちらも獲ってはいない。日本が捕鯨調査などで獲っているミンククジラなどは年々個体数は増加してる。科学的データに基づいて捕獲量も影響のないように調整されてる。他のクジラも数が増えているものはたくさんいる。すべての鯨が減ってるわけではない。
海外では環境保護団体の声高なプロパガンダが捕鯨に対する数少ない情報源の主流になってしまってるるらしく誤解されてる部分も多いと聞く。なので日本大好き、日本人を尊敬してる、という人でも捕鯨に話が及ぶと眉をひそめて"反対"という人が多いという。
そして日本よりクジラを多く獲るノルウェーがあまり批判されない不思議。。。
もっと正しい情報が発信されればすこしは理解してくれる人も増えるのかも。
捕鯨国と反捕鯨側の主張はおそらくずっと交わらない。
”知的な生物だから” とか "かわいそう" とか、基準が曖昧で感情的な部分も入ってきているのでなかなか難しいのかも。
ただ人間は感情的な生き物なのでそこで突き動かされるというのもわかる。
一方から見れば"悪"でも逆側から見れば"善"の場合もある。
その逆もまたしかり。
立場をお互いに置き換えてみると、見えてくるものがあるのかもしれない。。。
とは書きつつも自分でもまだまとまっていないので支離滅裂・・・スミマセン。
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途中に寄った道の駅で、”くじら丼” なるものがありとても食べてみたくなったが、まだ昼には早いので次の所にもあるだろうとタカをくくってがまん。
途中、串本へ寄り

本州最南端 潮(しおの)岬 到着

そういえば台風中継とかで、
「ただいま本州最南端の潮(しおの)岬に来ていますっ」って聞いたことある。
お目当にしてた ”クジラ” はどうもここではないようだ。
何を食べようか・・
近畿大学で養殖に成功した「近大マグロ丼」も一度食べてみたいが、
ここは「紀州生しらす丼」か「地元串本産ヒラスズキのヅケ丼(藤野の醤油付)」の二択。
ここでしか食べられないものというと ”地元” という言葉がキメ手となり後者を注文。
店員さんが親切に、醤油加減して入れて下さいね、と言ってくれたにもかかわらず、藤野の醤油というのは有名なのかと思いわさび醤油にして一気に全部かけたらしょっぱかった。
F君も迷った挙句、めったに食べれないものをということで、
イチびってる
せっかくの白身の刺身の食べ方を間違えてちょっと後悔。
リベンジのため「紀州生しらす丼」を食べ直そうか本気で考えてると「紀州みかんソフト」なる看板。ジャンルは違うがこれでいい。
写真を撮ってると外の炎天下であっという間に溶けてくる。



この後、南紀白浜に立ち寄り、
南紀白浜
約束通りF君に運転を代わり高速で関空へ。
久々の助手席
何度か来てるが関空に通じるこの道は気持ちいい!
関空到着。
車を返して、ビール!ビール!
空港内のワインバーで乾杯!!
今回の旅はこれにて終了!
行きたい所に行けて充実した旅でした。
これで私の ”行ってみたいとこリスト” からまた項目を減らすことができますw
強いて言えば「志摩」や「熊野古道」などにも立ち寄ってみたかったけど時間的に無理があったので今回はこれがベスト!日本もまだまだ良い所があります。
旅は非日常でいろんな事を感じるし、いろいろ勉強にもなります。
その土地土地の美味しいものも食べられるし。。
あと、いつもなんだかんだ言いながら付き合ってくれるF君、ありがとね。
いつもオレに会うと蕁麻疹でてるけど実は ”オレアレルギー” なんだろう?きっとw
お大事にw。
今年も関空からの夕焼けが見れました。
色即是空・空即是色 🙏
<<完>>
(T)
伊勢神宮〜那智勝浦編<紀伊半島一周旅>
前日夜までまで迷ってた。
2日目の最終目的地は那智勝浦。
高野山で一泊してるので残りの行程はまだ長い。
個人的に「伊勢神宮」は行ってみたい所の一つではあるがこんなついでのような感じで行っていいものだろうか?でもせっかくここまで来たのだからついでに行ってみたい。
しかし高野山のお寺に行ったあとに日本の ”キングオブ神社” に行ってもいいものだろうか。
いくら多神教の日本人といえども一貫性がないような。
いや、なによりも本音を言うと伊勢神宮まで遠い。
やめよう、伊勢神宮はまた伊勢神宮だけに改めて参ろう。伊勢志摩にも行ってみたいし。
伊勢神宮やめて逆に那智勝浦に早く着けば ”ホエールウォチング” に行けるかもしれない!
OK! 自己解決。
結果をF君に伝える。
地図をを見せ、
「今回時間もないし明日だけで伊勢神宮経由で那智勝浦まではキツいよね?」
「こんなん行けるんとちゃうん?」
「高野山のお寺行ったあとに伊勢神宮参るってのもどうよ?」
「全然大丈夫ちゃうん?」
いずれも即答。
物事を深く考えるという習性を持たないF君の「ちゃうちゃう」二連発で伊勢神宮行き決定!関西人最強!
で翌朝。
宿坊のチェックアウトを済ませ車に乗ろうとするとF君当然のように助手席に座ってる。
あっ、オレなのね??・・・運転w。。
てっきり「こんなん行けるやろ」とか言ってる奴が運転するもんだと思ってたわw
かなり山道続きでけっこう疲れそうだけどね〜、、、
一応、オレ先輩だけどね〜、、、、
「ワイ、高速になったら運転代わりますんで」って、お前なw・・・
ま何はともあれ出発。
やはり山道を下っては登っての繰り返し。直線が全くないけっこうな急カーブの連続がつづく。時間もないので普段は安全運転の私ですがそこそこ飛ばす。
「酔わない?」
ふと横を見る、
・・・・シート倒して寝てるしん。。。
けっこうなグネグネ道でかなり "横G" がかかってると思うが、、、
キミはいったい何者?
物事に動じず全てを達観した偉いお坊さんに見えてきたわw
山道を下ってる途中、バックミラーを見ると後ろからすごい勢いで赤色灯を回したパトカーが追って来た。あちゃーやってしまった。狭い道なので少し走って待避所のような所に停める。パトカー、ハザードで挨拶して追い越して行った。あ、ただ先を急いでただけなのね。びっくりした。よく考えてみたらこんなウネウネの下り道スピード違反できるくらいの運転技術もってないわw
それにしてもパトカーはあっという間に見えなくなってしまったけどパトカーの人たちはそういう技術を持ってるんだろうな。
山道を抜け奈良県に入ったようだ。
道沿いの看板を見て、
「そういえば奈良って "柿の葉寿司" が有名やから食べへん?」とF君が言ってきた。
いいこと言った!F君今回の旅で初めていいこと言った!!食べよう食べよう。ちょうどお腹も減ってきた。先を急ぐので持ち帰りで買って食べようということに。
吉野川沿いを走っていたので、
「どこか景色のいいとこでも停めて食べようか?」
「え、車走らせながら食べるんとちゃうん?」
「オレ、ゆっくり食べれないね?」
「・・・・・」
結局そのお店の駐車場で食べる。
さばとサーモンの寿司が柿の葉で包まれている。
これめっちゃおいしい!
シメたさばの酸味がからだにしみてく。
とまらなくなり一気に食べあげた。
山を3つか4つくらい超えたのだろうか?もう山道は見たくない。
やっと「伊勢」という標識が見えてきた。
駐車場に入ろうとする車が車線一つ潰して並んでいる。
平日とはいえまだ夏休み。お盆休みをずらして取ってる人も多いのだろう。
やめようか、言いかけて飲み込んだ。せっかくここまで来てその選択肢はない。
有料だが市営の駐車場に入れた。
”おかげ横町” は混んでいる
・内宮
宇治橋前の大鳥居で一礼し、正宮でお参り。
伊勢神宮の正式名称は『神宮』。キングオブ神社なので〜神社のような地名はつかない。
真ん中を歩ってはいけない。真ん中は神様の通り道。
伊勢神宮には”おみくじ”がない。伊勢神宮に来たこと自体が大吉なのだ!
また改めて来るつもりなので今回はさっとで。
内宮を出て、
おかげ横丁でお約束 "伊勢うどん”
ブニョブニョして美味しくないという話も聞いていたが、自分は美味しく感じた。
コシのあるうどんが良いがこれはこれでおいしい。
コシがなくなるまでぐにゃぐにゃに煮るのは長旅で疲れた参拝者の胃に優しいように、だとか。
内宮〜外宮ってすぐ近くかと思ってたら少し距離があるようだ。
車で外宮へ。
・外宮
前の無料駐車場に停められた。
内宮の雰囲気とは違って静かだし人もまばら。
おかげ横町みたいなお店屋さんもないからこっちは静かなのだろう。
さっきからみてるとF君、内宮でも外宮でもまったく一礼もしないし、手も清めない、お賽銭もやらず、お参りも一切しない。
神をも畏れぬやつ。キミはいったい何者?
そこまで頑なにやらないのはなにか確固たるポリシーがあってのことなのか?
伝統や形式なんかくそくらえのパンクなアナーキストなのか?
それともただの無知で無礼な輩なのか?
今度F君のおごりで飲みながらゆっくりそのへんのところを聞いてみたいもんだ。
曇天空がゴロゴロ鳴り出してきた。
高い建物がなくだだっ広い所なのでけっこう響く。
車に乗り込んだ頃にちょうど雨が落ちてきた。
街中を走ってる頃には音を立てて激しい雨が降り殴ってきた。
あっという間にちょっとしたくぼ地ではタイヤの1/3くらいまで冠水してきた。
下道で那智勝浦へ向かう。
去年の ”瀬戸内一周旅” では宿は決めず行き当たりばったりで健康ランドに泊まったり飲んでそのまま車中泊したりしてたが今年はちゃんとホテルを予約しておいた。ただそのため時間を逆算して行動しなければならずせかせかしてしまう。これがなかったら伊勢志摩あたりに泊まってたろう。やはりこんな旅では時間に囚われず宿も決めずに気の向いたとこに泊まる方が向いてるのかもしれない。泊まるとこなければ車で寝ればいい。
那智勝浦に入る。
世界遺産の『熊野古道』や「那智の滝」とか「紀の松島」などの名所がある。
そして”南紀勝浦温泉”という温泉地でもある。
目的のホテルに着いたのは午後6時過ぎ。
晩御飯まであと15分あるらしい。
荷物を降ろして急いでひとっ風呂。
このホテル、
部屋は広くてきれいでベッドは広々ダブルが2つ。
しかもお風呂は温泉でなんと”源泉かけ流し”。
それでいて税込¥5,500。
素泊まりではないですよ。1泊2食付き。
今のところ安い要因が見当たらない。
おそらく食事は期待できないだろうからさっと食べて外でマグロとかクジラとか美味しいものを食べに行こうとF君と話していた。
ビールを注文し、どんなご飯が出てくるのかと待っていたところ、
な、なんと、マグロの盛り合わせが!
けっして豪勢なわけではないが、このマグロがまたとても美味!!
さすがマグロの町・勝浦。
追加でタコやらなんやらを注文し地元の酒も飲んで大満足。
部屋に戻るとF君は早々にバタンキュー。
昨日から何の罰なのかF君原因不明のジンマシンが出たり引っ込んだりしてかなり疲弊してるらしい。
おそらく高野山や伊勢神宮などの神々しいところへ行ったことによってF君のヘドロのように固まっていた悪いモノが一気に吹き出してきているのだろう。映画の『エクソシスト』で神父が聖水をかけると少女の中の悪霊がもがき苦しんで出てくるように。
私は心がもともと澄んでいるので、より清く、四万十の水面のようにますます光り輝いているのでした。ナンチャッテ (^^;;
退屈なので一人でぶらっと外へ。
ここは駅の近くなので周りは多少繁華街ぽくなっているらしいが、わー真っ暗。
少し歩くと港にでた。
和歌山ラーメンの屋台があるがお腹いっぱい。
お店などはそこそこあるみたいだがほとんど閉まってる。
飲み屋さんぽいお店も数件ある。バーやあやしげな場末のスナックも。
おもしろそうなので一瞬入ってみようか迷ったが・・・
昔なら好奇心で入ってたろうw今はリスク回避の方が大事だからやめておこうw
コンビニでお酒とつまみを買う。F君が起きてきた時のためF君の分も。
それにしてもこのホテル、しつこいようだが、
お風呂は温泉で源泉掛け流し、部屋も広くてきれいでベッドはダブルが二つ、エアコンガンガン、ご飯はマグロづくしで美味しい、立地は駅の前。
いまだに安い理由が分からない。
強いて言えば海が近いので、部屋から ”オーシャンビュー” を謳ってるホテルも少なくなかった。
ここは部屋からの景色がないのと、あと思いつくのは露天風呂がないことくらいか?
だとしてもそんなホテルはほかにもいくらでもあった。
はは〜ん。でるな。おばけ。それしか考えられない。
買ってきたお酒をひとりで飲みながら結論に至った。
結局F君は起きてこず残してもしようがないのでF君分のお酒と、F君の大好物のベビースタラーメンも平らげて寝た。
(T)
高野山編 vol.2<紀伊半島一周旅>
翌朝目を覚ますと、厚手の綿布団に首まですっぽりくるまって寝ていた。
やはり標高800~900mの山なので昼は30°超えでも夜は冷え込むのだろう。
早起きをして散策に。
F君はわざわざロードバイクを輪行して持って来てるので ”インスタ映え” するところを探しに自転車を組み立て首から一眼をぶら下げ走り去って行った。
そういえば最近自転車ってぜんぜん乗ってない。
以前はマウンテンバイクでシュラフとテントを背負い伊豆七島はすべて行き、佐渡ヶ島にも行った。バックパッカーで沖縄の9つの離島や屋久島やタイなどひとり旅した。
「車で行くのは ”旅” じゃない!」
なんのこだわりかイキってそんなこと言ってた時もあった。
今は車で旅してるw
淡路島一周、能登半島一周、瀬戸内一周、そして今回の紀伊半島一周、なぜかF君とは ”一周シリーズ” が続いてる。
高野山の町並みをゆっくり歩いてみる。
まだ朝5時過ぎ。まったく誰もいない。
こういうところはてっきり朝もみんな早いものだと思っていたが・・・・
気持ち良い。
昨夜は真っ暗で何も見えなかった「奥の院」へもう一度行ってみる。
高い杉の木立に囲まれているせいもあるが「奥の院」はピリッと空気感が変わる!
奥の院は入り口から「一の橋」「中の橋」「御廟の橋」「弘法大師御廟」となっている。
とりあえず地元仙台藩の伊達政宗公のお墓だけでも見ておこう。
政宗公は一の橋〜中の橋までの間にあるらしい。
ところがところが、
政宗公の墓にたどり着くまでに大物がゴロゴロおりました。
その他にも写真は撮らなかったが、
上杉謙信・景勝、
井伊直弼、
加賀・前田家、
薩摩・島津家、
そして三連発!
あまり歴史に詳しい方ではないがこのたくさんある墓石・石塔から知ってる武将の名前を探し出すのが楽しくなってきた。半分も来ていないのにこの大物続々っぷり。
中の橋を渡った先には豊臣家や信長などの墓もある。
信長?・・・って確か高野山を焼き討ちしようとしてませんでしたっけ?
そういう人でも祀ってあげるって高野山、こころが広い。
また信長と明智光秀が同じところにいる、って言うのも面白い。
今回は朝行の時間が迫っているので後ろ髪を引かれる思いで引き返しましたが、チャンスがあれば音声ガイドでも聞きながら1日かけてゆっくり回ってみたいものです。
宿坊に戻り、朝行の行われる本堂へ。
もうすでに多くの外人さんが床に座ってる。
お坊さんが読経している間に端から順番にご焼香をしていくのだがなんせ9割方外人さん。
一番端に居た方がたまたま年配の日本人の男性だったので一番最初にやるその方が基準になる。つまり外人さんはおそらく一番最初にやったその人の”真似事”をしていくわけです。伝言ゲームのようにだんだんずれてゆきちょっと面白かったかも。正直、香を食べる人とか出てくるのではないかとワクワク、いやヒヤヒヤしていましたw
そんな邪心だらけの朝行を終え、場所を移動しての
"護摩焚き”
炎と太鼓とお経。
きもちが高揚する。トランス状態になりますw
部屋に戻ると朝食が用意されていた。
お坊さんが着ていたTシャツがカッコよかったので購入。
そして宿坊をチェックアウト。

色即是空・空即是色、ありがと〜!
高野山をあとにした。
(T)
高野山編 vol.1<紀伊半島一周旅 >
今年の夏旅は「紀伊半島一周」
伊丹空港着、毎度おなじみF君と合流。
岸和田のSAに立ち寄りとりあえず "和歌山城” へ行ってみる。
34~35°のこちらの気温に全く体が慣れておらず石段を登ると汗でTシャツが濡れる。
でも一番上の天守閣に着くととてもいい風・・・
いい風というかけっこうな強風だがとても気持ちいい。Tシャツも乾くw
しばし涼んでから和歌山城をあとに。
なんとなくSS30から見た仙台っぽい
まだお昼前だが "和歌山ラーメン" を食べて
高野山へ。
・金剛峰寺
・壇上伽藍(だんじょうがらん)
宿坊。
荷物を置いて少しあたりを散策。その後宿坊に戻り、
『阿字観瞑想』
という瞑想法を教わる。
パンフレットより
足の組み方、手の形、目の開け方から呼吸法、こころの持ち方まで。。
”瞑想”も普段からちょっとの時間だけでも取り入れられるといいのかも。
たいへんタメになりました。
夕飯の前にかなり汗をかいたのでひとっ風呂。
浴室は壁にシャワーが4台、浴槽は大人が3〜4人入れるくらい。
シャワーを浴び湯船に入ろうとすると先に入ろうとしていた外人さんが「Fu~」とか「wow!」とか小声で言っていてなかなか熱さで入れないらしい。自分も熱いお湯は苦手なのでなかなかは入れず「あっつ〜」と言いながらスローモーションのようなゆっくりさで沈んでいった。お互い顔を見合わせて何となく笑う。外人さん目をまん丸にして顔を手で仰ぐ仕草をしておどけてみせた。
風呂から上がると脱衣所で先に上がっていたF君が「イスパーニャってどこ?」と聞いてきた。「スペイン」と答えると向こう側で着替えてた外人さんに向かって「お〜、スパニッシュ?オッケー!」と叫んでいた。言われた外人さん気恥ずかしそうに小さい声で「yes,yes」と言っていた。関西人最強!
部屋に戻り、しばし休む。
部屋には内鍵しかなく部屋を空けるときは中の金庫に貴重品をしまって行く。
ついでに窓を開け放っているのだが網戸はない。
でも建物は古いが掃除がよく行き届いていて快適である。
夕飯は部屋食なので運ばれてくる。
夕飯は5時半と決まってるらしい。こんな早く晩御飯食べるって普段ない。
最大の懸念事項だったお酒も飲んで良いらしいので一安心。
御膳の準備をしに来てくれた中に作務衣姿で髪がドレッドの若者が・・・
「えッ、、さすがに(お坊さんと)違いますよねw?」と頭を指さすと、
「ええ、私はただのお手伝いなので・・w」
若いお坊さんに聞くと、宿泊客が外国人だけの日も結構あるそうだ。
本日はスペイン人20人の団体さんらしい。西洋の人も団体旅行ってするんですね。
その他にも数組の外国人客がおり8割方が外国の方という感じ。
精進料理。
素材なのか味付けなのかしっかりした味で一品一品がとても美味しい。
中でもやはり「ごま豆腐」が絶品。
はじめ足りないかなと思ったがゆっくり味わって食べるとそこそこ腹一杯に。
で、その後しばし酒盛り!
盛り上がってきたとこだが、このあと「奥の院ナイトツアー」に行くのでほどほどに。
高野山『奥の院』
一番奥では今でも弘法大師・空海が瞑想を続けていると言われる霊廟がある。
そこへ至るまでの約2kmの参道には名だたる武将の石塔やお墓が約20万基以上あるとも言われている。現代の大手企業の創業者一族のお墓だとか歴代社長の石碑だとかもある。
空海の徳にあずかり魂の救いを得ようと御廟の近くにこぞって建てられたとも。
まだ全容解明してないらしいが、全国大名家の約40%にあたる110家の墓所があるとも言われてるらしい。
などというような、
宿坊のお坊さんの話を聞きながら真っ暗なお墓の中を練り歩くという、、
なかなか素敵な夜でした。
つづく・・・
(T)